Saho Shibata
柴田早穂
地元の小豆島に「宮の森鋳造工房」という小さな工房を構えています。小豆島でのフィールドワークを中心に、土地の記憶を鋳造の“うつしとる”という技法的特性をもちいて記録し、インスタレーションを発表しています。各地で鋳造ワークショップも開催しています。
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さまざまな土地でフィールドワークをおこない、その土地の“いま”を記録しています。その記録の過程で過去から現在までをつなぎ、“いま”の成り立ちを捉えていきたいと考えています。
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制作に主にもちいている《鋳造》という技法はさまざまなかたちで対象物の姿やそこに刻まれた歴史をうつしとることができます。鋳物は《記憶の造形物》となり、私たちの命よりもはるかに永い時間この世界にとどまり、そのうつしとられた記憶を遠いいつかへとつないでくれる存在です。
photo toshi tsubosa
柴田 早穂 / Saho Shibata
1986 大阪府生まれ、5歳より香川県小豆島で育つ
2022-現在 「宮の森鋳造工房」(小豆島)
|職歴
2019-2021 東京藝術大学工芸科鋳金研究室 教育研究助手
|学歴
2015-2018 東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程工芸研究領域(鋳金)
2011-2014 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程工芸専攻鋳金
2006-2010 富山大学芸術文化学部芸術文化学科デザイン工芸コース
|個展
2019 「柴田早穂展」大邱ジュエリータウン、韓国
2018 「かけらを探す」フリュウ・ギャラリー、東京
|グループ展
2023 「泉屋ビエンナーレ2023 Re-sonation ひびきあう聲」泉屋博古館、京都
2023 「ヒメとゲナン」香川・はちどり
2022 「いとなみのかけら、つながる世界」穂高交流学習センター・みらい、長野
2021 「天空の芸術祭2021」長野県東御市海野宿、長野
2020 「第9回 財団奨学生と顕彰者による美術展」香川県文化会館、香川
2019 「音でつくる 音をつくる かたちをつくる」藝大アートプラザ、東京
2019 「鋳金の幻想」東京藝術大学大学美術館陳列館、東京
2017 「第8回ふるさと美術展」高知市文化プラザかるぽーと、高知 / あわぎんホール、徳島
|受賞
2014 東京藝術大学卒業・修了制作展 買上げ
|パブリックコレクション
2014 東京藝術大学大学美術館